盲腸腫瘍(癌)

盲腸腫瘍(癌)

アル君 犬 雑種 13歳 去勢済

アルは、こんなことがきっかけで、悪性腫瘍に対して化学療法をはじめることになりました。

お正月の元旦の日のこと、便の色が黒い事に気づき、心配だった為、アニマルメディカルセンターへ連れて行きました。心当たりは、家中に散らばっていたガラスの欠片でした。

レントゲン検査の結果、胃内に割れたガラスビンが写っていた為、緊急に手術が行なわれ、ガラスの異物は無事除去されました。しかしその際、同時にアルの盲腸に病変が見つかった為、その病変の切除と病理検査をお願いしました。

結果は、悪性腫瘍でしたので、直ちに癌センターでの化学療法をお願いしました。

ちょうど2年前の1月2日、家族が癌で天国へ行った事を思うと、化学療法の決断には迷いはありませんでした。せっかくこうして早めにアルの癌が見つかったことですし、早く治療して家族の分まで長く生きていって欲しかったからです。

化学療法が始まりましたが、食欲も元気もあり、普段と変わらない生活が出来ています。最近は薬が苦手になったようで、飲ませるのに2人がかりになってきましたが、アルの為にいろいろと工夫しながら頑張って投薬しています(笑)。


お正月がお正月ではなかったと、飼い主さんは涙ながらにお話してくれました。天国のご家族が、かわいいアル君の体にできた悪性腫瘍に気づいて、早期発見、早期治療が出来るように、運命を導いたのかもしれませんね。